<専門家がわかりやすく解説>
事業主・フリーランス向け
コロナ不況を乗り切るための情報ネット

新型コロナウイルス感染症(COVID19)による経済的影響を受けたフリーランス・小規模事業主に役立つ融資・助成金や経営の知識を、さまざまな専門家が解説するウェブサイトです。
マイベストプロ公式Twitterアカウントでも情報を発信しています。

【事例あり】テイクアウトメニューの決め方と価格設定のお話 ~コロナ不況を乗り切るために~

2020年5月12日

新型コロナによる自粛要請の影響により、飲食店として新たにお弁当の販売やテイクアウトを始めた店舗が増えています。そこで本記事では、巣ごもり需要獲得のためのテイクアウトメニューの決め方と価格設定のアドバイスをご紹介します。

テイクアウトメニューの決め方・価格設定のポイントまとめ

  • メニューは5〜6種類がベスト
  • 人気メニューだけでなく、調理のしやすさ・地域性や客層を考慮して選定
  • 価格は通常価格の15%程度安い価格に設定

テイクアウトメニューの内容はどう決めるべき?

まずはご自身の店舗で、どのメニューがテイクアウトできるのかを洗い出してみましょう。その上で、どれを実際に商品化するか検討します。

商品を決める際のポイントとしたいのは、以下の3点。

  1. 人気のある・自信のあるもの
  2. なるべく手間のかからない(短時間で調理ができる)もの
  3. 地域性や立地条件を考慮し、客層にあったもの

また、なるべく同じ容器で対応できるメニューにするのもおすすめです。テイクアウト用の容器には、簡易的なフードパック・電子レンジ対応タイプ・丼型・幕の内型など様々な種類があります。たくさんの種類を用意するとそれだけ経費がかかりますので、容器は1種類にするといいでしょう。

そして、ラインナップはできれば5~6個に絞り込むのがベスト。なぜかというと、消費者心理として「人は選択肢が多すぎると選べないから」です。ラインナップはある程度限定したほうが、お客さまにとっても選びやすいものとなります。

価格設定はどうすべき?

メニューが5~6個決まったら、価格を設定しましょう。店内での飲食と違い、人的サービスがない分、通常価格より15%程度安い価格が求められます。

【例】
日替わり定食(通常店内飲食)¥1,000
→ 日替わり弁当(テイクアウト)¥850

支払いがスムーズになるように、計算しやすい税込価格にするのがおすすめです。

テイクアウトのメニュー・価格設定の事例

テイクアウトメニューの実際の事例を、私の実家の焼肉店を参考に見ていきましょう(上記は実際の商品の写真です)。

このようなやり方で平均して一日に10~15個のテイクアウトをご利用いただいております。

●完全テイクアウトに切り替える場合は1日50食販売を目安に

私の実家のお店は、従業員2人でランチタイム営業をしながら都度テイクアウトに対応しました。そのため、販売数を10~15個に想定したメニューと対応方法を取りました。

もしも完全にお弁当販売だけに切り替えてされる場合は、1日50食を目安に販売できると良いでしょう。完全にテイクアウトに切り替えて週6日稼働した場合、経費を差し引いて、なんとかひとつき持ちこたえられる金額になると考えます。もちろん店舗によって差はありますので、あくまで私の考えです。

テイクアウトを始める際に覚えておきたいこと

●商品の安全性、特に食中毒には細心の注意を

何よりも気を付けないといけないのは、「安心・安全」な食事を提供すること。
これからの時期は食中毒予防にも配慮しなければなりません。特に作り置きを販売する場合は、しっかり粗熱が取れてから蓋を閉めましょう。そして必ず当日中に召し上がっていただくようお伝えしましょう。

●家庭の収入も減少している時期、お客様目線も忘れずに

メニュー・価格を決める際に、お客様視点を忘れないことも必要です。この時期は、子供も休校です。例えば家族4人分のテイクアウトをするのに、1つ1,200円のお弁当をお客様は買うでしょうか?家庭の収入も激減している時期です。そのあたりも加味してご自身のお店で打ち出せるメニューを考えましょう。

●今後の展開も考慮して

緊急事態宣言をきっかけに始めたテイクアウトを、期間限定にするのか今後もイートインと並行して続けていくのか。経営者は、アフターコロナの世界も見据えお店の有り方を考えていきましょう。

アフターコロナが人の温かさで溢れる世界でありますように

今は経営者であれお客様であれ、年齢・職種関係なく、いち国民として皆が痛みや辛さを共有しています。テイクアウトを利用してくださる方々には「ありがとうございます。お互い気を付けてがんばりましょう」等、商品と共に笑顔で励ましあう言葉も忘れない、そんな人の温かさが溢れる社会でありますように。

 

編集:小嶋らんだ悠香(株式会社ファーストブランド)

キーワード: 指定されていません

TOPページに戻る

プロフィール画像
研修・セミナー講師
伊勢綾子さん (Office HeartGrace(オフィスハートグレース))
プロフィール
SHARE

関連記事

テイクアウトを開始するなら! 押さえておきたい3つのPRポイント

2020年5月12日

新型コロナウイルスの影響で外出自粛のあおりを受けた飲食店が、テイクアウトを開始するケースが増加しています。そこで、テイクアウト販売でのPRポイントを3点ご紹介します。

プロフィール画像
三上康一さん
経営コンサルタント

【飲食店向け】初めてのテイクアウト! 新型コロナに負けない販売術を知ろう!

2020年5月15日

休業または営業短縮を余儀なくされている多くの飲食店では、日々の売上を確保するためにテイクアウトを始めているところも多いかと思います。本記事では、テイクアウトメニューを決める際に考えておきたい基本的なポイント・POP制作の知識をご紹介します。

プロフィール画像
伊東久さん
おもてなし経営・飲食店経営コンサルタント